- こうじ
- I
こうじ【公事】(1)おおやけの仕事や用事。 公務。(2)おおやけに関する事柄。⇔ 私事IIこうじ【公示】公の機関が広く一般に知らせること。III
「総選挙の期日を~する」
こうじ【口耳】口と耳。IVこうじ【向自】⇒ 対自Vこうじ【垢膩】あかや汗, あぶらなどのよごれ。VIこうじ【好事】(1)喜ばしい事柄。 めでたいこと。(2)よいおこない。→ こうず(好事)~魔(マ)多し〔琵琶記〕よい事にはとかくじゃまがはいりやすい。~も無きに如(シ)かず〔巌棲幽事〕人生は無事な方がよいので, たとえよい事でも, あればそれだけわずらわしいから, むしろない方がよい。~門を出(イ)でず〔北夢瑣言〕よいおこないはとかく世間には伝わらない。⇔ 悪事千里を走るVIIこうじ【好字】人名や地名などに多く使われる, 縁起のよい文字。VIIIこうじ【好辞】よい言葉。 たくみな文句。IXこうじ【好餌】(1)よいえさ。 相手を誘い出すのに都合のよい手段。 香餌(コウジ)。「~につられる」
(2)(多く「好餌となる」の形で)簡単に人のえじきや犠牲となるもの。 絶好のえじき。X「ゆすりの~となる」
こうじ【小路】〔「こみち」の転か〕小さい道。 大通りから入りこんだ幅の狭い道。 こみち。⇔ 大路「袋~」XIこうじ【工事】土木・建築などの作業をすること。 また, その作業。XII「~中」「水道~」
こうじ【康治】年号(1142.4.28-1144.2.23)。 永治の後, 天養の前。 近衛天皇の代。 こうち。XIIIこうじ【弘治】年号(1555.10.23-1558.2.28)。 天文の後, 永禄の前。 後奈良・正親町(オオギマチ)天皇の代。XIVこうじ【後事】結末や処理のつかないまま, あとに残っている事柄。 将来の事。 また, 死後の事。XV「~を託す」
こうじ【柑子】〔「かんじ」の転〕(1)ミカンの一種。 葉は小さい。 果実はウンシュウミカンより小さく, 果皮は黄色ないしオレンジ色で薄い。 果肉は淡黄色で酸味が強い。 コウジミカン。 ﹝季﹞秋。(2)襲(カサネ)の色目の名。 表裏ともに濃い朽ち葉色。XVIこうじ【爻辞】爻について説明したことば。XVIIこうじ【講師】※一※宮中の歌会や, 昔の歌合(ウタアワセ)・詩の会で, 和歌・詩を読み上げる役。※二※(1)法会(ホウエ)の際, 経文を講ずる僧。 特に, 三会(サンエ)の講師。 三会講師。(2)平安時代, 諸国の国分寺に一人ずつ置かれ, 仏典の講義や僧尼の監督に当たった僧職。 795年以前は国師と称した。XVIIIこうじ【項辞】〔(ラテン) terminus〕〔論〕 命題を構成する項(主語, 述語など)としての語ないし概念。 名辞。XIXこうじ【香餌】においのよいえさ。 うまいえさ。 人をおびきよせるのに都合のよい手段にいう。 好餌。~の下(モト)必ず死魚(シギヨ)あり〔三略(上略)〕利益にまどわされてついに身を滅ぼすことのたとえ。XXこうじ【高次】(1)高い次元。 高い程度。⇔ 低次「より~の技術」(2)数学で, 次数が高いこと。 普通, 三次以上をいう。XXIこうじ【麹・糀】米・麦・大豆などを蒸してねかし, これに麹かびを加えて繁殖させたもの。 酒・味噌・醤油などの醸造に用いる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.